「マスタってそもそも何?」
「普通のテーブルやデータとは違うの?」
こういった疑問にお答えします。
マスタとは?
マスタとは、システムの基礎となるデータ(またはテーブル)のことです。
システムの基礎となるデータとは、それがないとシステムを運用できないようなデータのことです。
※「マスタデータ」を省略して「マスタ」と呼ぶことが一般的ですが、時には「マスタテーブル」のことを指す場合もあります。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
例1:会社の勤怠登録システムにおける「社員マスタ」
勤怠登録システムでは社員番号を入力してログインし、勤怠を登録します。
(システムの仕様によって異なりますが、一般的なシステムを想定しています)
この「社員番号を入力して勤怠登録システムにログイン」する際に必ず、
「社員番号〇〇の社員は××さん」という情報が必要になります。
そのため、社員番号と社員を紐付けたデータを持っている必要があります。
このデータは勤怠登録システムの運用上、必要不可欠なデータのため、マスタデータと呼ばれます。
例2:コンビニの会計システムにおける「商品マスタ」
会計システムではレジで商品のバーコードを読み取り、読み取った商品の情報から金額を取得し、合計金額を計算します。
(システムの仕様によって異なりますが、一般的なシステムを想定しています)
この「読み取った商品の情報から金額を取得」する際に必ず、
「商品Aの値段は〇〇円」という情報が必要になります。
そのため、その商品と値段を紐付けたデータを持っている必要があります。
このデータは会計システムの運用上、必要不可欠なデータのため、マスタデータと呼ばれます。
逆に、マスタとはならないものも例として紹介します。
例:会社のシステムにおける「勤怠情報」
勤怠情報には以下のような項目が登録されます。
- 勤務時間
- 休憩時間
これらの勤怠情報は、システムが稼働してから社員が登録していく情報です。
システム稼働時にデータがなくても、システムが動かなくなることはありません。
そのため、勤怠情報はマスタデータではないと言えます。
普通のデータとの違い
マスタデータと普通のデータとの違いは、更新頻度の違いです。
マスタだからといって、データベース上特別な扱いを受けたりすることはありません。
普通のデータと同じといっても、注意が必要な点もあります。
マスタは基本的な情報ため、他のテーブルから参照されていることが多いです。
そのため、安易にマスタデータを変更、削除するとデータの整合が取れなくなる場合があります。
マスタのデータに手を加える際には要注意です。
まとめ
マスタとは?
- システムの基礎となるデータ、またはそのデータを格納するテーブル
普通のデータとの違い
- 更新頻度の違い
- データベース上の違いはない
- マスタデータは参照されていることが多いため、編集・削除などは要注意
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