配列とはどのようなものなのか?また、Javaでの配列の使い方も解説します。
配列とは?
配列とはデータをまとめて管理するものです
変数をいくつもまとめて管理しているといったイメージですね。
配列に格納されたデータのことを要素といい、要素の数を要素数といいます。
各要素は添字(そえじ)と呼ばれる番号がつけられ、管理されます。
添字は0から始まり、1番目の要素には0、2番目の要素には1、・・・、n番目の要素にはn-1というようになっています。
この添字を指定することで任意の値を取り出すことができます。
イメージは以下の画像のような感じです。
配列を使うことによって、変数をいくつも定義する必要がなくなります。
例えば、以下のようにテストの点数を管理する時のような、同じようなデータを管理する時には配列は便利です。
//変数を使う場合
int japanese = 80;
int math = 95;
int english = 77;
int science = 90;
int society = 88;
//配列を使う場合
int[] test = {80, 95, 77, 90, 88};
配列の宣言(定義)方法
配列を使用するには、まず初めに「こういう配列を使います」というような宣言をしなければいけません。
配列の宣言方法は主に以下の3つです。
①データ型[] 配列名;
②データ型[] 配列名 = new データ型[要素数];
③データ型[] 配列名 = {要素};
それぞれ宣言方法の違いを解説していきます。
データ型[] 配列名;
①データ型[] 配列名;
データ型にはintやString、booleanなど、配列に格納するデータの型を指定します。
配列名は自分の好きな名前でOKです。
以下、実例です。
//例
int[] a;//int型のデータを格納できる配列
String[] b; //String型のデータを格納できる配列
boolean[] c; //boolean型のデータを格納できる配列
この方法で宣言をする場合、配列に格納するデータ型と配列名を指定するだけです。
宣言した時点では、配列には何も格納されていません。
データ型 配列名 = new データ型[要素数];
②データ型[] 配列名 = new データ型[要素数];
宣言時に、あらかじめ配列に格納できるデータの数(要素数)を指定する方法です。
最もよく使う宣言方法だと思います。
データ型や配列名の指定方法は先ほどと同じです。
要素数には配列に格納したいデータの個数(要素数)を整数で指定します。
以下、実例です。
//例
int[] a = new int[1]; //int型のデータを1つ格納できる配列
String[] b = new String[3]; //String型のデータを3つ格納できる配列
boolean[] c = new boolean[5]; //boolean型のデータを5つ格納できる配列
配列の中身は自動的に初期化されます。
int型の配列であれば0が、String型であればnullが、boolean型であればfalseが指定した要素数だけ配列に格納されます。
上の例であれば、配列aには0が1つ、配列bにはnullが3つ、配列cにはfalseが5つ格納されています。
データ型[] 配列名 = {要素};
③データ型[] 配列名 = { 要素 };
宣言時にあらかじめ配列にデータ(要素)を格納しておく方法です。
要素には、実際に格納したいデータを記述します。
「,」(カンマ)で区切ることで複数のデータを格納することもできます。
以下、実例です。
//例
int[] a = {1}; //データ「1」が格納された配列
String[] b = {"太郎", "次郎", "三郎"}; //データ「太郎」と「次郎」と「三郎」が格納された配列
boolean[] c = {true, false} //データ「true」と「false」が格納された配列
初めから格納するデータが決まっている時にはこの方法を使います。
配列の使い方
ここでは、
・配列にデータを格納する方法
・配列からデータを取り出す方法
を解説します。
配列にデータを格納する方法
初めから格納するデータが決まっている場合には、上で紹介した宣言方法③を使えば、データを格納した状態で配列を作ることができます。
int[] a = {2, 3, 5, 10};
しかし、実際には初めから格納するデータが決まっているということはほとんどありません。
そこで、配列の宣言後にデータを格納する方法をご紹介します。
配列へのデータの格納方法は以下の通りです。
配列名[添字] = 格納するデータ;
添字(そえじ)というのは、配列の何番目の要素かを表す数字です。
添字は0から始まるので、1番目の要素の添字は0、2番目の要素の添字は1となります。要素数が100の配列の添字は0〜99です。
実際に、以下のような要素数3のint型配列「a」にデータを格納する場合を考えます。
int[] a = new int[3];
この宣言方法では自動で初期化されるため、この時点で、配列aの要素は全て0です。
配列aの1番目の要素に「5」というデータを格納したい時、以下のように書きます。
a[0] = 5;
多くの場合はfor文やwhile文を用いて、データを格納します。
以下、実例です。
int[] number = new int[100];
for(int i = 0; i < number.length; i++){
number[i] = i;
}
このようにすることで、配列numberには0〜99の数値が格納されています。
for文の条件で使われている「number.length」というのは、配列の要素数を返してくれます。
配列numberの要素数は100なので、ここではnumber.lengthは100となります。
配列にデータを格納する時に、この表現はよく使うので覚えておきましょう。
配列からデータを取り出す方法
配列からデータを取り出す方法は以下の通りです。
配列名[添字];
データを取り出す方法はとても簡単で、配列名と添字を指定するだけです。
以下に実例を出しておきます。
int[] number = {2, 5, 10};
System.out.println(number[0]); //実行結果 2
1番目の要素を取り出したい時には、添字は0、2番目の要素を取り出したい時には、添字は1を指定します。
まとめ
配列とは?
データをまとめて管理するもの
配列の宣言方法
・データ型[] 配列名;
・データ型[] 配列名 = new データ型[要素数];
・データ型[] 配列名 = { 要素 };
配列へのデータの格納方法
配列名[添字] = データ;
配列のデータの取り出し方
配列名[添字];
コメント
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